終始喧々諤々、濃いと言うには濃厚に過ぎるミーティングを終え事務所に戻るが思った以上に疲労があったので早々切り上げ帰宅した。
食卓に腰掛けビールを飲みつつ夕飯を待つ。
ああ疲れた。
そんな一言くらいは漏らすことあっても、家で仕事の中身について話すことは一切ない。
だからもちろんこの日記で触れることもない。
若ごぼうと揚げの炒め煮がトップバッター。
続いてカツオのたたき、そしてさわらの塩焼き。
ここでお酒をビールから蕎麦焼酎雲海のお湯割に変えた。
メインは野菜たっぷりの湯豆腐。
この日、家内との話題は小林賢太くん。
芦屋ラグビーで息子の一年先輩にあたるが、昨年早稲田に入っていきなりFW第一列のレギュラーとなった。
おらが村のヒーローといった存在といえ、そのおかげでラグビー早慶戦が俄然楽しみとなった。
長男からすれば慶早戦であるがしかし、もしかしたら彼は早稲田を応援するのではないか。
少なくとも小林賢太くんの活躍に、わたしたち同様声援送ることは間違いない。
ちびっ子の頃から大きくて強くて速かった小林賢太くんであるが、それだけでなく心優しく礼儀正しく誰でにも好かれ注目される存在だった。
つまり、スターであって人柄もいい。
そんな彼が数段逞しくなって魅力を増してエンジのジャージをまとって重責担う訳であるから、見逃せない。
この夜、夕飯のトリを飾ったのは家内がこさえたトロたく。
そう言えば小林くんの母さんも超絶レベルで料理が上手で、その名が知れ渡っていた。
スターの影におかんあり。
トロたくを食べつつ世界の真実がワンフレーズとなって頭に浮かんだ。