エアシルクヨガというものがあるそうで、一緒に参加しようと家内に強く勧められたが断って、念の為、帰宅の時間も遅らせた。
業務後、向かうは立花の正宗屋。
久々の訪問となった。
新型コロナ感染者数が再び増加傾向にあるなか、飲み客らはどこ吹く風。
あちこちでおじさんらがまるで肩組むような親密さで大いに飲んで語らっていた。
カウンターの隣席が多弁な男。
わたしに話しかけようとタイミング計っているのが分かったし、その場の誰が答えてもいいような問いも多く発していたから、普通なら受け答えし、初見の者どうしの新鮮な会話を楽しむのだろうが、こういう場合、わたしはますます貝となる。
いつものとおり一言も発することなく、ほどよく酔って一人飲み会をお開きとした。
帰宅するとヨガを終えた家内もまもなく帰ってきた。
エアシルクヨガがたいそう良かったようで、今後継続するという。
ほんとうに活動的な主婦である。
どこからそんなパワーが湧いて出るのだろう。
明日から4連休だが、自営業者と主婦に4日も休みは不要で、家に受験生がいるから尚更誰も休まない。
わたしは仕事に出て、家内の一日も平日と同様。
朝食をしっかり作り息子の弁当を用意して、カラダを鍛えて英語を磨いて、そうこうしているうちすぐに日が暮れる。
夕飯の支度をするときには一日の幕が閉じていき、その頃、わたしが帰宅する。
あとは一緒にお酒を飲んでドラマでも見て過ごすだけ。
昔からそう。
暮らしの型がカッチリ決まっていて、それをなぞるだけで手応え十分な一日が出来上がる。
だから、毎日が平日でも平気の平ちゃらということになり、休みなど週に一日もあれば十分、それより多いと持て余す。
親の背を見て育ったからか生まれつきか、息子らも同様。
誰もアホみたいに遊ばない。
周囲も同様であるから、遊びに対しての耐性を欠くとも言える。
それ故もし万一、遊び人に取り憑かれたら調子狂って苦痛に苛まれることになるだろう。
アホみたいに遊べば苦痛。
その心を共有できる真面目な人だけが仲間となり、おそらく伴侶もそういう中から決まっていくのだろう。