週末どこにも出かけなかったので夕飯くらいは外で食べようと、台風10号の影響で雨脚強まるなか家内の運転で西宮ガーデンズに向かった。
午後6時過ぎ。
予想に反し人出が多く、いつもはがら空きの店もすべてが混み合っていた。
刺身の店と牛タンの店の両方に順番待ちの記名をして待つこと10分。
魚盛の方からお声がかかった。
窓を打つ雨滴を横並びになって眺め、夫婦で軽く食事した。
話題は息子たちのこと。
どのみち、わたしたちの子。
最近そんなフレーズを夫婦で多用する。
よくよく考えれば出処は、このちっぽけな夫婦二人。
自らを振り返ってみれば、高望みすることなど大それた話、いまで十分満足すべきと容易に納得できる。
幸福に必要な要素は素朴に3つ挙げられるだろう。
健康で仲間がいて内に自信が備わっていれば十分。
その逆を考えてみれば明らか。
想像するだけで不安になるから、他に何か望もうなど思わない。
もしカラダの具合が悪いなら心配でならず、仲間がいなければこちらまで心細い。
自信を欠く男なら気が気でならず、裏目に出れば劣等感がこじれて虚飾と虚栄、日常的に難癖と小ウソ撒き散らすとんだ食わせ者となりかねず、夫婦で肩身狭い思いを余儀なくされる。
等身大で堂々と、皆と仲良く元気よく。
そうであれば後は任せたと心が晴れて思い残すことは何もない。
夕飯を終え、家内と阪急の食品売場に降りた。
閉店間際で人はまばら。
羽根を伸ばすみたいにのんびり歩いてカートを押し、売れ残りの品のなか掘り出し物を探した。
肉を買い餃子を買いフルーツを買いたこ焼きを買い、結局すべて、息子のための買い物となった。
幸福の三要素を後押しするには、一も二もなく栄養。
そんな考えで一貫した家内の食育活動はいよいよラストスパートの期間に入る。