事務所を出てタクシーに乗り込んだ。
ツバメ君を伴い向かうは心斎橋にある「遊肴」。
約束の時間10分前に到着し、座敷の下座に腰掛けた。
相手の方々が見えて、そこから3時間。
大いに食べて飲んで話して過ごし、時が経つのも忘れて打ち解けた。
午後9時を過ぎ解散。
めいめい帰途につき、わたしはひとり雨上がりのミナミの街を駅へと歩いた。
以前と同様。
ミナミの街は平素の表情を取り戻し、わたしのカレンダーには酒席の予定が入りはじめている。
これから帰る。
家内に電話しそう伝える。
この夜、長男はバイトで二男は久々友人らと勉強。
家内は家事から解放されて気楽に過ごした。
近所にできたばかりのヘッドマッサージ専門店で至福の時間を過ごし、いまはドラマを観ながらウトウトしていたという。
なにもかもが平穏無事。
それが何より。
途中、寄り道はラーメン屋のみ。
事務所で着替え、まっすぐ家に帰った。