あっという間に一年が経ち驚くばかりである。
令和2年のホッケーは夕陽丘高校での対抗戦で幕を開けた。
2月2日の対抗戦を皮切りに、5月に府大会、7月には全国大会、そして8月に大阪代表として出場する国体。
息子の活躍する姿を収めるため新しいカメラも買い揃え、わたしたち夫婦は大いに張り切っていた。
対抗戦での動きは見違えた。
最終学年を前に格段に腕をあげ、動き早くカラダも強くなっていた。
ホッケーに彩られる素晴らしい一年になる。
そう予感させる出来栄えであり、息子の活躍に夫婦して破顔し通しだった。
その対抗戦が部活生活最後の試合になるなど、一体誰に予見できただろう。
これを「一寸先は闇」とも言えようが、単に試合ができなくなっただけのこと。
依然として、息子のカラダは頑丈でいたって元気快活。
もっと重大深刻な事態に見舞われた方々が大勢いるだろうから、これくらいのことを嘆いたところで仕方がない。
コロナの影響が執拗なボディブローのように効き始めたのか、府下工業地域の活気がこのところかなり陰ったように感じられる。
何が起こっているのか。
いつだって、進行中には理解が及ばず、後になってはじめてそうだったのかと知ることになる。
いまがその進行中。
この後、何を知ることになるのか。
まだわたしたちには分からない。
たとえ廃墟に取り巻かれても、そこから歩き始める。
腹だけは括っておかねばならないのだろう。