長男から写真が届いた。
いま温泉地にいるとのこと。
連れはラグビー仲間。
みな同じ大学でいわば兄弟みたいなものである。
引き続きたくさんの友人に恵まれて幸い。
仲が良くて微笑ましく、親として実に嬉しい。
で、旅先であっても彼は英語のレッスンを欠かさない。
その点、家内と酷似している。
ただ、母と異なり単に雑談する英会話ではなく、ネイティブ相手にテーマを決めてプレゼンし議論を戦わせるから毎回真剣勝負に挑むようなものである。
コロナの影響によって梯子を外されたみたいに海外への道は当分閉ざされたままだろうが、梯子が再び掛かった瞬間、そこを一気に駆け上がるに違いない。
先日の夜、電話したとき彼は留学生らと一緒に過ごしていた。
こちらの会話と向こうの会話が時折混ざり、聞こえてくる彼の英語が実にかっこよく感じられた。
こんなやつがいたら楽しい。
彼はまさにそんな男であるから皆に好かれて多方面にわたり友人が増えていく。
もちろんわたしも家内も彼の大ファンで、お腹にいた時からそうだった。
思い起こせば、物心ついた頃から彼は誰彼構わず臆せず話しかけていた。
彼なりにコミュ力を鍛え上げていたのだろう。
種子は元から内在し、何かに導かれるようにして芽吹いていった。
やがてそれなりの花を咲かせるのであろうと親は信じて疑わず、いつまでもどこまでもその動向を注視する。
これぞファンのお手本と言えるだろう。