天気と同様。
内面だっていつも快晴とは限らない。
雨は小降りとなったが空は相変わらず分厚い雲に覆われていた。
そんな空模様にシンクロするかのような胸の内を抱え、電車に揺られた。
その間も仕事の連絡が途絶えない。
携帯にせわしなく目を注ぎ、ひとつひとつに返信していく。
と、長男からメッセージが届いた。
楽しいエピソードが綴られ万事が順調と窺える。
そうかそうかと長男に返信して後、二男に宛て近況を尋ねるメールを送った。
すぐに返事があった。
力強さが行間に漂って、彼も明るく健やか奮闘していると見てとれた。
兄弟揃ってエネルギーに満ち溢れ、それがなんとも微笑ましい。
二種のガッツにメールで触れて、いつしかわたしまで元気になった。
南洋の高気圧が雲を蹴散らし空一面が晴れ渡ったようなものである。
長男がいて二男がいる。
だから必ずわたしは快晴に恵まれる。
雨模様となった年度末最終日、息子二人と言葉を交わし、天気とは裏腹、気持ちが弾んだ。