吹田で業務を終えて夕刻。
家内から連絡があり谷四で待ち合わせた。
5番出口をあがって、そこで合流した。
そこかしこで桜が盛りで、まだ空が明るい。
仕事が片付き、気持ちも華やぐ。
夫婦で谷町筋を北に向き夕飯の店を探しつつ歩いた。
谷町二丁目の交差点を過ぎたとき、いい感じの和食店があったのでそこに入った。
カウンターに座ってまずは瓶ビールを注文した。
月曜、火曜とノンアルで過ごし、桜も見頃の今の時期、女房と一緒であればビールくらい許されるだろう。
この日、家内は市内各所を回って事務所業務を手伝った。
十三で業務を終えたとき、家内は時計を見た。
16:50。
最終地点が谷四の役所で、そこの終業が17:15であったから、とても間に合わない。
が、家内は役所に電話し事情を伝え、待ってもらえるよう乞い願った。
そのようにして、17:30、なんとか家内は無事に書類を受理してもらった。
普通の人なら終業間際と気づけば諦める。
そこが家内。
図々しいのも仕事においては美徳と言っていいだろう。
このところ肌の調子がすこぶるいい。
だから明るさ元気さも倍増しで、言葉数は半端ない。
今日一日だけでもエピソードが盛りだくさん。
順々に聞いて、同じ話がリピートされても、わたしは新鮮な風に耳を傾け、ふむふむと頷きその二万語を楽しんだ。
選んだ店は当たりだった。
料理がとても美味しく、お酒も進んだ。
食事を終え電車に乗って帰途につき、地元の公園に寄り道しベンチに座って満開の桜に目をやった。
やはり一年のはじまりは1月であるより4月だろう。
はじまり、はじまり。
一年の門出を前に夜桜ほどしっくりくるものはないと思えた。