月曜に引き続き火曜夕刻もジムで泳いで筋トレし、夜は家内が作ったスタミナ料理を食べてノンアルで過ごした。
前夜同様、自室で新聞など読みつつ過去のNHKスペシャルを再生させた。
そしてこの日も新聞そっちのけとなった。
『若者を狙う“闇の錬金術” ~調査報告 借金投資の罠(わな)~』を観て思う。
世の中には悪いやつがいる。
しかしわたしたちは、ついうっかりそんな存在が手ぐすねひいていることを失念してしまうのだった。
わたしだけでなくたいていの人がそうだろうが、生まれてこのかたいい人ばかりに恵まれてきた。
だから世界は善意の人で埋め尽くされている。
当然のようにそんな前提をおいてしまってもやむを得ないだろう。
しかし、世の中には、ほんとうに悪いやつ、確信的に悪巧みするやつが実在している。
わたしがそれを知ったのはこの仕事をやり始めてからだった。
わたし自身が実害を受けた訳ではなかったが、目の当たりにして最初は戸惑い不思議でならなかった。
人を騙したり、びっくりするような高額を請求したり、払うべきお金を払わなかったり、といった形で人を困らせて胸は痛まないのだろうか。
疑問はすぐに解けた。
胸が痛むくらいならそんなことはしない。
胸が痛むどころか、彼らは彼らの独善的なロジックに則って、まさに痛快とばかり嬉々として人を窮地に陥れているのだった。
世の中には悪いやつがいる。
NHKスペシャルをみてそのことを思い出すことができた。
念のため息子たちにも周知しておくこととしよう。