週明けの月曜、早朝から飛ばしに飛ばして、旺盛に仕事をこなした。
その余勢を駆って、よせばいいのに灼熱の夕刻、武庫川を目一杯走った。
大雨に晒されたというくらいに発汗し、終盤、足の運びももつれるほどに疲労困憊したが、そのときはそのときで走り切ったという充実感を覚えた。
そして、翌朝の火曜。
ぐっすり眠ったはずなのに、カラダがだるく意識が朦朧としていた。
いちいち動作が重く、油が切れたかのように思考がぱさついて一向に冴えない。
なるほど。
週末に張り切りすぎた。
ランニングだけでなく連日泳いで筋トレし、日曜には大掃除までこなした。
それで日曜の寝入り端には動悸を感じ、思わず救心二粒を飲み込んだ。
時間を巻き戻してみても、夏休み序盤から動きに動いてほとんどカラダを休めてこなかった。
災害級とも言われる酷暑が連日続くなか、実力以上のオーバーワークのツケとしかいいようがなかった。
幸い、火曜の午後のアポが先方の都合で延期になった。
鉄は熱いうちに打て、というとおり、疲労は出現したときが仕留め時となる。
昼にカレーを食べ、時を逃さぬようわたしは天満駅近くのマッサージ屋に駆け込んだ。
台湾人のおじさんがめちゃくちゃ上手でカラダ40分、足つぼ20分の施術を受けて生き返った。
カラダは軽くなって、思考も潤いを取り戻した。
さっそうと事務所に戻りながら、つくづく思った。
寄る年波。
もう若くはないのだから、あまり調子に乗らぬよう自重すべきなのだろう。
疲労であれば回復できるが死亡であれば台湾人の達人の手によっても取り返しがつかず、なによりカレーも味わえなくなってしまう。
そうなっては悔やんでも悔やみきれない。
だからこの日の仕事後は、プールでのんびり泳いでゆったり筋トレして過ごすことにしようと思う。