昨日週末の土曜日、一人静かに事務所で過ごす。
まるで身寄りのない独居老人みたいではないかと自嘲していると解錠し階段駆け上がってくる足音が聞こえる。
二男だ。
算数でいくつか質問があると塾へ行く前に現れたのだった。
今日週末の日曜日、あいにくの雨模様。ブラインド全開にしても陽は差さず薄暗がりでうずくまる独居老人みたいなものではないかと自らを哀れんでいると突如事務所のドアが開く。
長男だ。
火曜日に物理のテストがあるので手を貸してくれという。
長男が楽しく思い描く夏の予定を耳にしながら電流の演習課題のノートをチェックし理解不足の箇所について説明を加えていく。
いつの間にか雨は上がり、与えた演習問題を全部こなして長男は帰って行った。
そしていま上六。塾で二男を迎える。
大半の時間を事務所で過ごす私であるが子らにとってはまだまだ有用な存在足り得ているようだ。
静か満ちる充足感はおくびにも出さず身を潜めるようにして間もなくお家へ帰る。
日曜夕刻我が家の空がからり晴れてますように。