KORANIKATARU

子らに語る時々日記

「ゆびきりげんまん」と「大原商会」

あり得ないほどに美味しいキムチを売る店が勝山にあって、中河内南河内からの帰途時折立ち寄り買い求めてきたが、聞けば店主はもともとは近大理工卒のエンジニアであったという。どのようなきっかけがあったのだろうか、十年修行し独自のキムチを世 に送り出すこととなった。水にこだわり、素材にとことんこだわる。緻密な計算にもとづき美味しさを追求する。だから数量も限られる。周囲はもっと商売っ気を出すよう促すが一切耳を傾けない。素材のレベルを落として量を増やせばもっと利益が出るのにと勧めてもお金よりキムチの質の方が大事だという理念は揺らがない。

その界隈にこれまたあり得ないほど手料理がうまい居酒屋があると聞きつけ二男を塾で迎える前、家内伴って立ち寄った。店主は大原商会キムチ職人の妹さんということであった。開店して22年というのだからいっぱしの老舗と言える。名は「ゆびきりげんまん」。どの料理も工夫が凝らされている。美味しく食べるにはどうすればいいか、それが考え尽くされている。

大満足、精つく料理をたくさん頂いた。

美味しいものを世に送りだす、そのような役割負うお二人に最大限の敬意を払いたい。