KORANIKATARU

子らに語る時々日記

大阪星光学院ウェルカムデー


買い物嫌いだという中国人事業者との面談を終えたのが午後2時半。
中国の商売人は11月11日の「独身の日」商戦に向け大わらわであるという。
この独身の日に独り身の者が自らに贈り物をする。
誰も彼もが大盤振る舞いをするらしく巨額のお金がこの一日で使われる。

自分自身にプレゼントする場合、「貰う嬉しさ」と「贈る喜び」のどちらが大きいのだろうと考えつつ、難波から夕陽丘へと向かって歩く。

日本橋を抜け、口縄坂を上がれば谷町筋に出る。
右に折れれば大阪星光はすぐの場所だ。


大阪星光ウェルカムデーの受付は校門前で午後3時から始まる。
退職されたOBを現役の先生が迎え交流する。
毎年この時期に行われる恒例の会だ。

ウェルカムデーに潜入し懐かしの先生らの横顔を撮影する。
その様子を12月の星光大忘年会の場で流す。
大忘年会の幹事学年である28期の企画だ。
兵庫医大教授でいらっしゃる28期松井大先輩からの応援要請を受け、33期助っ人としてわたしとタコちゃんがこの日学校に駆けつけることとなった。

校門で松井先輩、辻本先輩らのお話を伺いつつ、先生がたの到来を待つ。


今年の大忘年会の幹事を28期、38期、48期、58期が務める。
来年は29期、39期、49期、59期と一期ずつずれる持ち回りだ。

38期だか48期だかの企画がまた面白い。
来週から始まる中1の南部合宿の初日に合流するらしい。
そして、誰それがした落書きが南部に今も残っているかどうか探訪するのだという。

落書きは発見されるのだろうか。
その結末は、大忘年会でのお楽しみだ。


懐かしの先生がたが続々と現れ始めた。
かなりお歳召された先生もあり、いつまでもお変わりのない先生もいらっしゃる。

午後4時に開宴となった。
OBの先生がたお一人お一人にマイクがまわり近況などが知らされる。

いまだ続く生徒との交流といった心温まるような話があり、学校への感謝を述べるような話があり、後輩教師への思いも語られる。

最頻出であったのが、故都成神父の話題であった。
いまの星光は都成神父なくして語ることができない。
その情熱と志がいまの星光の基礎となり脈々と受け継がれている。


辻本先輩に伺ったのだが、28期は毎年1月3日に先生を囲んで集まっているのだという。
少なくとも40人は優に集まるというから並々ならぬ結束力である。

1月3日という日取りも絶妙だ。
帰郷した者らも集まりやすい。

私たち33期も50歳すぎる頃あたりから考えよう。
日にちを固定すれば声かけも格段に楽になる。


私は33期だがこの日、48期の方に頭を下げた。
なぜなら二男の担任。

人の縁と輪がとても和やかに取り結ばれていく場所。
この学校が持つ特有の居心地の良さについて改めて感謝したいような思いとなった一日であった。

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