下馬評では甲南山手のキリンが有力であったが、二男のひと声、夕飯はピッザに決まった。
明日から南部合宿。
まるで出張で飛び回るビジネスマンのごとく、また一週間留守になる。
我が家の農林水産大臣が腕を振るって、日頃からおいしいものに馴染みすぎている。
しばらくは美味と疎遠になるので、今夜何を食べるか、二男が決定権者となって当然であった。
行きの運転はわたしの役目。
日曜夕刻、街はくつろいだ風に見える。
やがて塚口に到着。
さあ、久々のアレグロだ。
ブルスケッタ、ピッザ、リゾット、スパゲッティ。
オー・ソレ・ミオ。
歌い出したくなるほど美味しい顔ぶれ。
炭水化物はやめられない、たまらない。
学祭での長男の躍動をタブレットの画面に見れば更にビールがすすんでワインもすすむ。
アレグロはデザートも秀逸ピカ一だ。
おみやげに買って、帰りは家内の運転となる。
車窓に映る家々の灯に見入ってクルマに揺られる。
心地いい。
家族と過ごす日曜の幸福を噛みしめる。