真向かいの建物では改修工事が行われ三連休など関係なく人が出入りし着々と作業が進められている。
ときおり何人かと目が合う。
向こうからすればこちらも仕事しているように見えることだろう。
ゆっくりと過ごす三連休となった。
朝、新聞を読みコーヒーを飲みそしてジムで走った。
時間を気にせずしたい順番で気の向くまま。
好きに食べて本を読み映画を見て子らとメールで言葉をかわし、暗くなればクルマ走らせサウナに入って帰って寝るだけ。
追いつ追われつの展開が避けられない平日とは潮の流れが全く異なって、実に楽。
緩んでほぐれて気持ち落ち着き、これでまた内なる陣形が整った。
明日になれば向かいの建物以上の慌ただしさで作業再開、またぼちぼちと出力全開となる。
そして刀折れ矢尽きる頃合い、すべての時間は円環し再び回復のための時間がやってくる。
この三連休でいくつか映画を観たが、『ロッキー・ホラー・ショー』のリメイク版と巡り会えたことは僥倖であった。
オリジナル版を観たのはかれこれ30年近く前のことである。
オリジナル版の出来があまりに良すぎるため、リメイク版に基づいて『ロッキー・ホラー・ショー』について云々することはできないが、出だしだけは後者が勝っていたというのは衆目の一致するところだろう。
アイビー・レバンが歌う『サイエンス・フィクション・ダブル・フィーチャー』はため息出るほど素晴らしかった。
さあこれから映画を観よう、という幸福感がそこに凝縮されていて、聴くだけでくつろぎのスイッチがオンになる。
曲ひとつで幸せになれるのだから、お手軽なものである。