先日泊まりに来た男衆はいずれもスポーツマン。
昼にラーメンをすすって3時のおやつに淡路バーガーにかぶりつき、夕方に出前の寿司をつまんで、家内手製のローストビーフを絶賛し、夜中、映画観賞しつつ男三人でピザを分け合った。
観る映画はアマゾン・プライムで放映される『ペットセメタリー』と『ビジット』。
ともにホラーの名作である。
大の男が肩寄せ合って慄く姿がとても可愛く、そのあと川の字になって寝入る姿も微笑ましい。
若者らしい荒削りさが若いからこそ印象良く、身なりは無骨でほどよくダサい。
これぞ好男子という彼らの背後には親がいる。
確かな子育てを行った彼らの親は揃いも揃って質実剛健。
チャラチャラ浮かれてはしゃぐ与太者など一人もいない。
だから親同士、相通ずるものを感じて子らと同様、交流できた。
知力も体力も突出し、ハキハキしていて礼儀正しく品もある。
そんな骨太かつ陽性の男子らが家に出入りし、おかげで良い「気」が家にたっぷり満ちた。
小声でメソメソ、ふとした拍子に涙目になるような陰気や弱気のかけらもない。
割れ物注意の但書など無用。
どんと当たってびくともしないから接して楽しく心地いい。
彼らが今後、どんな男っぷりを見せてくれるのか。
先の先のことがますます待ち遠しい。