日曜夕刻、ジムで一汗流してからビッグビーンズに寄り果物類を買って帰宅した。
風呂を上がると夕飯の支度が整っていた。
赤ワインを開け、まずはハムサラダに箸をつけ、続いて塩麹に漬けて焼いた手羽中を味わった。
かなり美味しい。
そしてメインはステーキ。
美味な手羽中の後、尻すぼみにならぬためには、ステーキ以外ないだろう。
これもまた実に美味しかった。
話題は息子のこと。
もし高3になって大会に出場していたらどうだったであろうか。
相当走り込み筋トレ欠かさずフィジカルの強化に励んでいた。
強くて速くて、向かうところ敵なし。
めちゃくちゃ活躍したことは間違いない。
そんな空想を夫婦で巡らせた。
そして最後には現実を確認し合った。
どのみちこのみち、わたしたちの子。
身体能力も知能も加齢とともに均されて、若年時に目を見張ってもやがては親程度に落ち着いていく。
そう言って、夫婦で互いを見て笑った。
息子がいるだけで僥倖。
だから何だって笑って済ませることができる。
幸せなことである。