空晴れ渡り、頭上に広がる青一色が目に心地いい。
平日にしておくには勿体ない。
そんな月曜の朝、空に心をとらわれつつ、まさに上の空で事務所に向かった。
出だしから好調。
週末にしっかりコンディションを整えた効果が目に見えて現れた。
どんどん仕事をこなし、空と同様、ますます気分も晴れた。
時間は量ではなく質。
そう痛感した。
良質な時間をどう生み出すか。
やはりそれで仕事進捗の成否が決まる。
ペース衰えることなく夕刻まで業務に励み、ここが潮時、皆よりひと足早く事務所を後にした。
向かうはサウナ。
体調がいいからと励みすぎると、翌日、その反動でペースががくんと落ちる。
先週がそうだった。
だから、張り切った月曜には特に注意しカラダを整えておく必要があった。
のべ4人。
見知らぬ男らに混じって、サウナの暖に癒やされた。
全身隅々にわたって浄化されたかのよう。
朝よりハツラツとなって帰宅すると、夕飯の支度が整っていて、待ってましたとばかり家内の二万語が始まった。
この日家内は鰻を買いに野田阪神の川繁を訪れた。
先日久々に食べて美味しく、そうなると息子らにもとなるから当然の成り行きと言えた。
結果、先週肉などを東京に送ったばかりであったが、焼き立ての鰻4尾が後を追うことになった。
その足で家内は二号線に移転したレクサスをはじめて訪れた。
ラグジュアリーな空間と設えに目を見張った。
おまけに、ずらり居並ぶ女子は揃いも揃って手足がすらりと長く美しく、男性スタッフはみな180cm超えの長身で声をかけると笑顔満面にてひざまづいた。
ソファはふかふか、トイレなど個室に20人は入るかという広さでトイレだと感じさせなかった。
そんな大げさな話が面白い。
フロントワイパーのゴムを取り替えてもらい、リモコンキーの不具合も治してもらってから家内は家に戻って、今度は隣の奥さんを誘って芦屋に向かった。
いま野田阪神のビッグビーンズは改装のため閉店中。
家内の読みどおり、その大阪の精鋭スタッフたちが芦屋の新店舗で頑張っていた。
その様子は、ビッグビーンズ上方一座の芦屋巡業といったふうに見えた。
もちろん家内は見知った顔に声をかけ話を聞いた。
「社長に直々頼まれ、みな遠路を押してこっちに来ているんですよ。芦屋のお客さんは買う量が多いからたいへん」とのことだった。
今度の土曜は一緒に買物に行こう。
そう家内に話しつつ、この一日を振り返り、わたしは思った。
いい感じ。
ちっぽけな職業者であるが、平穏無事な日常を享受できて何より。
ぐっすり眠れて食事美味しく、家内の二万語は今日も冴えに冴えて面白い。
数年後、息子らも働く男になる。
月曜さえも幸せに。
そんな仕事生活になることを願いたい。