この夜、ドクター・オクトパスから最上級のステーキが届いた。
ステーキを抱え記念写真を撮り、二人の息子にまずは写真を送った。
送信と同時、彼らの生唾飲み込む音が聞こえたような気がした。
二人の息子にとってまさに天から降ってきた命のパン。
これにより心身相まっての強靭化が促進されることになる。
ああ、ありがたい。
夫婦揃って喜びを同じくした。
人によくしてもらうと優しい気持ちになる。
特に冷え込みが厳しくなっていく冬。
感謝の気持ちで心温まって笑顔こぼれる。
ステーキのほか、フルーツや飲み物やあれやこれや。
師走になると、物に姿を借りて心が届く。
年々その数が増え、暮らしを預かる家内はどれだけ心丈夫なことだろう。
つまり、多くの人に支えられている。
その実感は夫の非力を補って余りある。
この調子でいけば、ポンコツの夫がポシャるより早く、息子二人が一人前になる。
そうなれば、夫の非力もご愛嬌といった話になる。
安堵も加勢し女房の心は更に温まり、ますます好循環。
ああ、今年も無事笑顔で冬が越せる。
皆のおかげ。
感謝の気持ちを携えて、新たな年に勇猛果敢、ポンコツなりに突き進もうと思う。