このところ毎朝、家内と食卓で向かい合って食事する。
ご飯と味噌汁に加え、焼いたたまごと鮭が付くくらいの質素なメニューであるが、朝から快調な家内の二万語が添えられて賑やかで楽しい。
こんな素朴な朝があるからいつだって一日の出だしは幸先のいいものとなる。
昼は事務所近くか出先で済ませる。
頭に浮かんだ好きなものを通りかかって目の合った店で食べる。
ささやかだがそんな自由が享受でき、好みの色合いで一日が彩られる。
そうして一日が過ぎ、夕飯でまた家内と合流する。
たまに外食し、たまに家で食べる。
先日、牡蠣が届いて台所で並び立って食事した。
一風変わったスタイルでの食事はよい気分転換になった。
だからこの日はクエ鍋だったが、鍋をコンロで煮込みながら台所で二人並び立った。
たった二人での食事であったがお酒が入る分、朝以上に盛り上がった。
終わりよければすべてよし。
こうして一日がよきものとして締めくくられ、その流れのまま朝を迎え、よきものがずっと果てしなく循環していくことになる。