このところ仕事に押され、ジムへと通う回数が減っていた。
ようやく金曜の夕刻、時間が空いた。
カラダは「飲み」より「ジム」を求めた。
少しずつ日が長くなっている。
季節の移ろいを窓の向こうに感じながら、たっぷり泳いだ。
40分を越えたところで疲労感が消え、キリがないので60分で切り上げた。
続いて筋トレに移るが業務連絡が幾つか入った。
カラダに負荷をかけながら対応を考え、休憩の合間に返信していった。
頭が冴えわたっていたから、業務スタイルとして悪くないと思った。
足先も手先もぽかぽかのまま帰宅し、この世にジムほど気持ちのいいものはないと実感した。
夕飯は残り物のオールスターだった。
が、週の総集編といった感じで、ステーキにチャーシューに手羽先に餃子にホッケの開きなど申し分ないほど豪華なラインナップであった。
前日に続きノンアルで、残さず平らげていった。
ジムを終えてノンアル。
ようやくわたしにとって好ましい日常が回復しつつあるのだと感じた。
もちろん家内の二万語も健在だった。
この日家内はわたしよりも先に家を出て、早朝から開いている茶屋町のジムで筋トレに励んだ。
続いて天満に移ってヨガのレッスンを受け、それから茶屋町に戻ってナンバーワン女子の手によりエステしてもらい、そのあとステーションビルのジムのサウナで夕刻の時間を過ごした。
そして帰りの道中、道に迷う外国人がいたので、御堂筋線の乗り場まで案内してあげた。
そんな家内の動きを聞いてわたしは驚いた。
そりゃ若さと元気さが保たれる。
夕飯を終え、家内は英会話レッスンの準備に取り掛かった。
先日は駅を降りたときにレッスン予約の時間だと気づいて、ホームを歩きながらiPhoneで会話し始め、そのまま道中にある公園のベンチに座ってレッスンを受け切った。
そんな様子を目の当たりにし、やると決めたらまあやり通す家内であるのだとわたしは感心したのであったが、そんなパワーが子どもたちにも引き継がれていると思うから実に心強い。
まもなく英会話が始まった。
わたしにとっては定番のラジオ放送みたいなものであり、この夜の講師だけでなく、家内の話にわたしも大笑いさせられた。