KORANIKATARU

子らに語る時々日記

女房がぶらりと旅に出た

今週は特に予定がない。

だから出かけてくる。

 

そう言って、月曜の朝、家内はひとりで旅に出た。

 

隣の駅からリムジンバスに乗り一時間、そして関空から二時間弱でソウルの地に降り立って、今回はカンナム周辺でショッピングを楽しむのだという。

 

一方のわたしは当然のように仕事に追われ、特に月曜だから割増しで慌ただしい。

しかし旅先にある家内のことを考えれば、わたしも多少は旅情にひたれてそんな気分も悪くない。

 

あれこれ写真や動画が送られてくる。

ときおり手を休め、それらに眺め入る。

 

iPhoneという小窓から春先のソウルの風が吹き込んで、まるでそこに居合わせるかのようで気持ちがほぐれる。

 

出先から戻って在宅にて課題と向き合って、家の居心地は最上だから職場にいるより優雅な気持ちで仕事に邁進できる。

女房が留守だと寂しいが、たまには双方ひとり身の自由を満喫するのも一興だろう。

 

夜、わたしは仕事で再び出先へと向かいそこで軽く食事し、何かと心がざわついていたから帰途にまたひとりで飲んで食べ気持ちを紛らわせた。

 

家に戻った頃合い、女房から電話が掛かってきた。

今日一日について情報を交換し合い、やはり女房と話せば何かが変わる。

そんな些細なやりとりですっかり心が落ち着き静まった。

2024年3月11日朝

2024年3月11日夜 ひとりで夕飯

2024年3月11日 一人旅する女房からの写真