KORANIKATARU

子らに語る時々日記

仲がいいことにまさるものは何もない

女房が留守なのでこの日も在宅にて業務に励んだ。

一区切りつきジムでひととき過ごし、夕飯はひとり。


西宮北口あたりで店を物色した。


いままで入ったことがなく、かつ、入りやすそうな店を探して、吸い寄せられたのが杉玉だった。


おすすめの品を注文し、ハイボールがこの日に限って100円だというから試しに頼んだ。


普通においしい。

それで注文を連発することになった。


家内は引き続き旅先にあって、いろいろな写真を送ってきてくれる。

これからエステだという。


そんな風に一人旅を楽しむ家内の様子をみてふと気がついた。


わたしに関われば得をする。


謙虚で控え目な性格だからこれまでそんな風に思ったことはなかった。

しかしどう考えても損はしていないはずだった。


これは女房に限らない。

息子たちだって同様。


ハイボールをお代わりしつつ、もっと領域を広げて仕事関係についても考えてみた。


売り込まなくてもひとりでに売れて、お客さんが増えていく。

これは得をするから、と考えて間違いない。


ああ、わたしと関われば得をする。

周囲を見渡せば実例に溢れ、だからそのように自分を買い被ってもバチは当たらないのではないだろうか。


普段自分では気づけない真実に100円のハイボールが気づかせてくれたようなものだった。


わたしは悦に入りながらも女房についての真実も思い出していた。

敵に回せば奈落。


ほんとうに不思議なことなのであるがうちの女房を敵に回すと、どのようなメカニズムなのかろくなことにならない。


そういう意味でお互い持ちつ持たれつ。

世の中、仲がいいことにまさるものは何もないのだった。

2024年3月12日夜 ジム後 西宮北口  杉玉

2024年3月12日女房の一人旅 二日目