KORANIKATARU

子らに語る時々日記

ぐるぐると時間のなかを巡って歩く

ジムから戻って食卓に座る。

一日のうちでいちばん心が落ち着くときである。

 

家内と差し向かいになって日本酒を酌み交わし、今後の旅先の映像などを眺めて夕飯をつまんだ。

 

ひとつの場所を訪れると、次々と行きたい場所が増えていく。

楽しみが増える訳であるからそれ自体、豊かなことだと言えるだろう。

 

ほぼ旅程の定まった目先の遠出について細部を詰め、同時に、ゆくゆくは訪れるのだろう未知の場所についても語り合う。

 

楽しいからキリがない。

 

iPadから映写される映像により、所狭しと旅先の未来図が食卓の上に重ねられ、それらを時系列で整理して、ふと気づいた。

 

一年なんてあっという間。

 

一年の要所にメインの旅が配置され、その合間合間にサブの旅行が割り当てられる。

やがてすべての時間が旅の色調に染め上げられて、単なる日常でさえ旅の趣きを帯び始める。

 

つまり、時間の流れに旅という目印を施すだけで時がたちまち屹立し、一年という「あっと言う間」が手触りも確かに一望できるのだった。

 

そして、それらがグルグルと円環するだけなのである。

だから、十年だって大差ない。

そう腑に落ちた。

 

なるほど。

月日は百代の過客にして行き交ふ年もまた旅人なり。

まさしくそのとおりで、わたしたちは実のところ常日頃から旅を住処にしているのだった。

 

ぐるぐると時間のなかを巡って歩く。

その相棒が女房なのだと旅目線を通じて明瞭に理解でき、この日、日本酒が美味しかったからだろう、いつにも増して自分の伴侶に親近感が湧いた。

2024年4月1日朝

2024年4月1日昼 西宮 ハレノチ晴 油そば めちゃうま

2024年4月1日夜 福井みやげで夕飯