KORANIKATARU

子らに語る時々日記

「お後がよろしいようで」と去っていく

料理教室にて出会いが生まれる。

そこで意気投合し食事などに出かけ、そして交流が深まっていく。

 

ここ最近も仲良くなる人に恵まれた。

そんな話を家内から聞くのがとても楽しい。

 

2つの出会いがあり、何度か会ううち身の上なども知ることになった。

 

双方に接点はなく面識もない。

が、早くに夫を亡くしたとの共通点があって、家内はたいそう驚いた。

 

どんな気持ちになるのだろう。

家内からすれば想像し難い。

 

とても辛いのだろうか。

しかし、お二人とも前向きで、趣味に旅行にと忙しく、どちらの方も元気に充実した暮らしを送っているように見える。

だから、案外、平気なものなのかもしれない。

 

家内からそんな話を聞いて、わたしはとても心強く思った。

 

自然な流れとしてわたしが先に。

それがわたしにとっては好ましい。

 

逆だと、元気に充実してといったことなど、わたしの場合はあり得ない。

 

だから、自然な流れで事が運んで、残された家内に心許せる女友だちがいるのだとしたら、なんと頼もしいことだろう。

 

一緒に食事に出かけたり旅行したり、大いに楽しんで過ごす家内の姿が目に浮かぶ。

 

その充実を思えば、家内の人生のうち数ページだけの役割を果たし終え、「お後がよろしいようで」と去っていくことに清々しささえ覚える。

 

順番が逆にだけはならぬよう。

あとはそれだけを祈るのみである。

2024年4月10日 朝と昼

2024年4月10日 天満

2024年4月10日夜 ジム後ノンアルでアジフライとあんみつ