料理教室にて出会いが生まれる。
そこで意気投合し食事などに出かけ、そして交流が深まっていく。
ここ最近も仲良くなる人に恵まれた。
そんな話を家内から聞くのがとても楽しい。
2つの出会いがあり、何度か会ううち身の上なども知ることになった。
双方に接点はなく面識もない。
が、早くに夫を亡くしたとの共通点があって、家内はたいそう驚いた。
どんな気持ちになるのだろう。
家内からすれば想像し難い。
とても辛いのだろうか。
しかし、お二人とも前向きで、趣味に旅行にと忙しく、どちらの方も元気に充実した暮らしを送っているように見える。
だから、案外、平気なものなのかもしれない。
家内からそんな話を聞いて、わたしはとても心強く思った。
自然な流れとしてわたしが先に。
それがわたしにとっては好ましい。
逆だと、元気に充実してといったことなど、わたしの場合はあり得ない。
だから、自然な流れで事が運んで、残された家内に心許せる女友だちがいるのだとしたら、なんと頼もしいことだろう。
一緒に食事に出かけたり旅行したり、大いに楽しんで過ごす家内の姿が目に浮かぶ。
その充実を思えば、家内の人生のうち数ページだけの役割を果たし終え、「お後がよろしいようで」と去っていくことに清々しささえ覚える。
順番が逆にだけはならぬよう。
あとはそれだけを祈るのみである。