KORANIKATARU

子らに語る時々日記

近所のラグビースクール

子らにラグビーを習わせている。高吉さんに勧められたことがきっかけであった。当初数度近隣のチームに通わせた。いい方ばかりであったが、親である我々の姿勢に一部から手厳しいNGが出て、いまではすっかり芦屋ラグビーRSA)のお世話になっている。

毎週日曜(学年によっては土曜も)地域の子供たちの指導にあたってくれるのは、ボランティアのコーチの方々である。

全体の雰囲気としてホスピタリティにあふれているのだけれど、しかしだからといって決して慣れ合いになるのではなく、練習は怒号飛び交うほど真剣そのものである。勝つ、強くなるという目的が確固とし、隅々に行き渡っている。お遊び風情や行楽気分の入り込むスキがない。
一歩間違えれば大怪我しかねない激しいスポーツである。有無を言わさぬ厳しくかつシンプルなコミュニケーションが戦わされる。
相手に気を使ってとか、おもねってとか、腹を探ったりとか、そんなややこしいやりとりなどなく、清々しいほど単刀直入なやりとりが交わされる。そして、練習後は一転、場がなごやかな空気に打って変わる。

コーチが子供たちを叱咤激励する様を遠巻きに親が見守るという構図である。
地域共同体による集団子育て、青少年育成という形容がしっくりくる。
ここまで真剣にコミットされた子らが、アホになって道を踏み外すとは思えない。

最初は乗り気じゃなかった我が家の子供たちも、着実に好作用を受けている。体力がついたし、強い仲間に触発されて、もっと強くなろうという動機が芽生え始めた。これだけでも、やった甲斐があるというもんである。

地域コミュニティのアクティビティとして、これほど有難いものはない。