KORANIKATARU

子らに語る時々日記

2011-06-01から1ヶ月間の記事一覧

食事処

学生の頃から結婚するまで、外食に依存していた期間は、10年を越える。 一体何を食べていたのだろう。 立ち食いソバ、コンビニ弁当、即席ラーメン、食堂の定食、居酒屋のつまみ、たまにファーストフードのハンバーガーなど。 思い返せば、一部の定食を除き…

正しい食事

太った? そう言われることが続き、体重計にのってみると、90キロをコンマ少し越えていた。 狼狽した。 90キロは、遠く見はるかす遥か彼方、海の向こうの異国の他人事、万一にも自分がその境界を踏み越えていたなんて、とても認め難いことであった。 日…

主婦の功労

結婚すると、神様から「一日のうのう」チケットが一定量配給される。 文字通り、一日を「のうのう」と過ごすことができるチケットである。 激務に息あがる夫は、そのチケットの恩恵に預かる暇がない。 早朝から満員電車でモミクチャにされ、膨大な仕事を綱渡…

迷信

タバコをやめて5年以上経つ。 大きな転換点に差し掛かり、願掛けの代償、捧げ物として、タバコを献上した。 タバコは、学生時代から1日ほぼ1箱ペースで吸っていて、私には欠かせないものだった。 やめてからは、一本も吸っていない。 タバコをやめたこと…

うつむいた結婚式

その昔、顧問先のご婦人に相談を受けた。 娘さんが三十路過ぎたのに、結婚に踏み切る素振りがない。 結婚願望はある、だからお見合いはする、見合いだから相手の素性も経済的な土台もしっかりしているが、デブは嫌、ハゲは嫌、あれも嫌、これも嫌だと、らち…

縁の糸

結婚式のスピーチで、「何が大事といって人間関係が全てやで」といった内容の話をしたことがある。 結婚して子を持つようになり、私自身が最も身に沁みていた実感を述べたのであった。 今もその思いはますます強くなるばかりである。 人の縁の一端に身を置か…

愛すべき隣町

神社では鳥居をくぐるのが正しいように、西宮へは武庫大橋を通って入るのがいい。 空が薄暮に染まり始める頃合いであれば、尚更。 大阪から2号線で尼崎を経て、武庫大橋を渡る。 その橋のちょうど真ん中で、西宮となる。 武庫大橋は、国境にかかる橋のよう…

阪神タイガース

甲子園口駅から甲子園球場まで、甲子園筋をまっすぐ南へ下って、徒歩なら30分から40分くらいか。 甲子園筋は両側4車線の並木道で中高層住居専用地域である番町街を左右見渡し甲子園球場まで続く。 住居地域を貫く一本隣の小曽根線とは、用途地域の違い…

化けの皮

子らが通う芦屋ラグビーであるが、11月の兵庫県大会を最大の山場として、年間を通じ数々の交流戦が催される。 主催試合や招待試合などがあり、兵庫や大阪のクラブチーム所在地が会場となる。 端っこから端っこまで車でいくらもかからない狭いエリアに会場は…

呼び込み屋

西宮であればガーデンズからアクタに続く連絡通路、尼崎であれば駅からココエに続く連絡通路に、ダイコクドラッグの呼び込みが立ち、大声で叫んでいる。個々のキャラクターで、声質やリズムは異なるが、共通して言えるのは、だれもが声裏返るほど絶叫してい…

美容整形

ソウル・ミョンドンの朝、女子高の通学風景に出くわした。寝ぼけ眼なのか、女子高生たちの目は線を一本描いたように細くでどこまでも平面的な顔立ちをしている。ソウルの街中を歩く立体感ある目鼻立ち美人の原形は見出せない。あまりに不連続であり、韓国美…