KORANIKATARU

子らに語る時々日記

いっぱしの面構えが目に浮かぶ

以前に比べ回数がめっきり減った。
かつてはかなり頻繁に顔を出し午前様になることも珍しくなかった飲み会であるが、老いた投手のローテーションのように間隔が空き、もはや間隔が空くどころか登板すること自体が珍しいという風になってきた。
もちろん投球数も減って、二次会まで持ちこたえられることは滅多にない。

このところはせいぜい月に数回といったところだろうか。

家内にとってはたまのお湿り。
夫が飲み会に出かければ、食事の支度をせずに済む。
部活が雨で休みになるみたいなものである。

これはこれで結構な気散じになるようだ。

先日は、部活終えた二男とぶらり出かけたという。
街へ繰り出し、二男が練習で使うトレーニングシューズを選び、二人であれを食べようこれを食べようと話し合ってレストランで楽しいひとときを過ごしたのだそうだ。

まるでデートである。
家事から解放されほっと一息、母としてのびのびとする様子が思い浮かぶ。

子ザルもどきであったうちのこせがれも、いまやいっぱしのガタイとタッパで男子風情を漂わせている。
連れて歩いてわりかし映える。

過去遡れば、ある時は長男を伴いまたある時は二男を伴いし、わりとちょこちょこ出かけていたように思える。
どれもこれもが家内にとってウキウキとするような楽しい時間であったことだろう。

決まって私が飲み会に参加したときのことである。

そう思えば、わたしはもっと頻繁に飲み会に足を運んだ方がいいのかもしれない。
その方が家内にとって息抜きの機会が増え、家族交流の組み合わせも多種多様となる。

ここ最近は、大勢に声かけて大所帯を目指すといった飲み会のスタンスであったが、もっと気楽に、今日はアキオとカネシ、明日はキジちゃんカネちゃんといった感じで顔ぶれ変えつつ小刻みに飲めば、おのずと回数は増えていくことだろう。

私にとってちょっとした気晴らしとなり、家内にとってはたまにあると嬉しい恵みの雨となる。
全方位的な好循環が生まれるであろうことは間違いない。

タイミングのいいことに今夜は飲み会だ。
金曜にお呼ばれし飲むのは久しぶりのことである。

芦屋あたりに出かけてミシュラン一つ星の名店で旧交を温めることになる。
家内は部活帰りの二男と街へ繰り出しささやかな小パーティーでも催すことだろう。

あっちも笑顔、こっちも笑顔。
万事良し、である。

そして、わたしが芦屋で飲み、家内と二男が親子水入らずの時間を過ごしなどしているうち、彼の地の夜が明ける。
長男が目を覚まし、地元のラグビー対抗戦の場へ向けバスで揺られることになる。
いい気なもんだ、この日記を読めば長男は鼻で笑うことであろう。

そのいっぱしの面構えが目に浮かぶ。

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