土曜午後、食材の買い出しに駆り出される。
徐々に重み増していく荷を両手に提げて、家内の後について商店街を行きつ戻りつする。
この日は完全にオフ。
心にゆとりあって、雑念もない。
心地いい無心にひたって、商店街の人波に身を任せる。
荷物は重いが気分は爽快、足取りはいたって軽い。
家内の話す二万語を真横に聞きつつ、ハンドルを握る。
わたしはリスナーのようなもの。
結構、面白い。
もし実際に彼女がラジオのパーソナリティーなら人気集めるに違いない。
家に戻るが、久しぶりにジュリエッタに行こうと連れ立って西北に向かう。
途中、息子にも集合場所をメールする。
が、店に到着するも予約で一杯なのだと席にありつけない。
いつから予約制になったのだろう。
あきらめて、引き返す。
途中、西北で勉強を終えた息子から電話が入る。
予定変更と告げ、ガーデンズで待ち合わせる。
土曜夜、目ぼしい店はどこも満員で入れない。
流浪の民のごとく西北の街を彷徨い、ようやくたどり着いたのが串カツかつ源。
奥のテーブルに陣取って、ようやく夕飯。
部活の合宿で留守の息子を除いた家族三人で串カツ三昧。
わりと美味しく息子はエンジン全開で追加の注文を繰り返すことになった。
いつの間にやら、高校生活も佳境を迎える。
悔いのない充実の時間を過ごすにはどうすればいいか。
この二年を踏み台にして達すべき狙いは何か。
飛び込みで入った串カツ屋が密に話し込むミーティングの場となった。
新年度初日、期せずしての決起集会は夜10時過ぎまで続いた。
意義深い話い合いができ情報共有も果たせた。
大満足充実の一日を終え家族一丸、でかい肩幅の息子を真ん中に仲良く肩組みタクシーで帰宅した。