京都からの帰途、同じく帰途にあった家内から連絡が入った。
ちょっと一杯ひっかけて帰ろうとなって待ち合わせし近くの寿司屋のカウンターに腰掛けた。
子らの帰宅はまだ当分先のこと。
ビールを飲んでハイボールに移り小品をつまむ。
仕事後のこんな時間がたまらない。
一日を無事終えた安堵感から一息ごと力が抜けてその脱力に憩う。
ほどよく酔ってお腹も膨れて一緒に帰る。
もちろん子らのみやげにする折詰を忘れない。
そしてこれまたもちろん、夜食を調達したからと言って帰宅後家内の手が休まることはなかった。
おでんを仕込み大豆から味噌を作り小豆を煮てぜんざいをこしらえる。
弁当のおかずにする肉やら揚げ物の下準備も怠らない。
そんな様子を横目に料理のおこぼれにあずかりながら、焼酎お湯割をちびりちびり飲む。
ここに至って余計な気は一切合切抜けて出て、脱力も完成となった。
朗らか満面の笑みをもって後は帰宅する息子たちを迎えるだけ。
このようにここ最近は一日の終わりに幸せのピークがやってくる。