いつもは駅前に数台停まって客待ちしているタクシーが今朝に限って見当たらない。
下手すればかなり困ったことになる。
悪い予感に苛まれつつ家内と北口と南口の二手に分かれタクシーの出現を待った。
こんなときは必ず家内の方に引きがある。
タクシー現るとの報を受けわたしは北口に走った。
飛行機に揺られ小一時間。
ほんとうに揺れて揺られて眼下はるか彼方に地表が見えるが機体と地面の間にセーフティネットのようなものはなく肩にかけたブランケットがパラシュートの代わりになるはずもない。
ちょっとしたアトラクションより真に迫ってはるかに怖い。
手に汗握るというのは比喩ではなくほんとうにそうなるのだと自身のカラダで実証が成った。
手持ち無沙汰となる数日、近場をぶらぶらしようと家内と話して選んだ先が道後の地。
手始めに温泉で過ごし、あとは鉄道単線に乗って海沿いを行ったり来たり、ぼんやりゆっくり過ごそうと思う。