KORANIKATARU

子らに語る時々日記

働き者の系譜

お盆休み初日、家内は二男を伴い買物に出かけた。 二人で長男のものも選び、ネットを介しその場その場で長男の意見を聞くから三人で買物しているようなものであり、その都度報告がこちらにもくるので実質家族四人で買物しているも同然と言えた。 買物の後で…

昔のことを思い出していた

出先での業務を終え門真某所にてバスを待った。 5分程度の待ち時間であったが暑さで焦れた。 お盆休みに入ったせいか工場地帯を走る車は少なく往来はがらんとしていた。 なかなかバスはやってこなかった。 10分以上待ってようやくバスの姿が見えたとき、…

意識的に矛先を変えれば怒りが薄まる

エビピラフが雲井窯で炊きあがったと同時、家内が弁当箱に詰めてくれる。 特製テールスープの支度はすでに整っている。 二男の朝食はそのエビピラフをベースにしたヘレカツカレー。 がつがつと食べる二男の様子を横目に、わたしは弁当を引っ提げ家を出た。 …

きじ歯科西田辺診療所を訪れた

生来の風呂好き。 夏場など往来に風呂屋を見つけてはコンビニに入るくらいの気軽さで立ち寄る。 だから全身くまなく清潔。 そう自負していた。 しかし自身の心掛けだけではカラダのなか如何ともしがたい場所があるのだと知った。 もちろん歯は磨く。 毎日欠…

親密が一方で疎遠を生む

家内は福島から電車に乗るということだった。 福島駅に着いたとき時計を見ると17:34。 ちょうどそのとき家内からいま乗ったとのメールが入った。 車両は異なるが同じ電車に乗って環状線を運ばれて桜ノ宮駅に到着。 電車を降りホームを見渡す。 降車客のなか…

無数の星が眼前を飛んで巡ってその数が増えていく

もうすぐ夏休み。 子らはともに忙しく旅行に誘ったもののまったく乗ってこなかった。 各自思い思いに過ごすお盆となるので、会うのは一緒に食事するときくらいに限られるだろう。 わたしは家内と二人で遊ぶ。 子らと出かけるアテも外れたので近場でのんびり…

言葉遣いで人間関係が塗り替わる

相手の話が全く理解できない。稀にそういうことがある。 一つ一つの言葉の意味は分かっても、流れが見えず筋が辿れない。 置いてけぼりとなっているから相手が笑っているところで笑えない。しかし困惑を悟られぬよう、相手が笑えば当意即妙、わたしも笑顔を…

まず真っ先タクシーに飛び乗った

先日上京した際、家内を伴い最初に向かったのは上野だった。 東天紅で上の妹家族と食事する約束があった。 姪っ子二人はすでに大学生となりしっかり真面目に各自の道を歩み始めている。 学業優秀で高校時代は二人とも学校でずっとトップだった。 育ちが良く…

東京で金太郎に会い大阪で桃太郎に会う

武蔵小杉から電車に乗り自由が丘にて乗り換え二子玉川で降りた。 日頃慣れ親しんだ大阪千日前線の一角、野田の玉川とはずいぶん趣きが異なる。 ぶらり界隈を歩きながら家内の到着を待った。 まもなく駅に着く。 家内から連絡が入り高島屋の一階で待ち合わせ…

今日もおそらくナイスな一日

朝食を終え家内は吉祥寺までヨガのレッスンを受けに出かけ、息子は冷蔵保存が必要な食料を下宿先に持ち帰った。 合流まで間があるのでわたしはそこらを走ることにした。 J-WAVEを聴きながら日曜休日の綱島街道を日吉に向かって南に進む。 降り注ぐ暑さを回避…

四カ月ぶりの再会

待ち合わせ場所は自由が丘の焼肉漢江。 わたしたち夫婦は店の前に立ちその出現を待った。 日が落ちてからは風も出て気温が下がりずいぶんと過ごしやすくなっていた。 約束の時間5分前、Tシャツと短パンという軽装で以前より精悍さ増した長男が姿を現した。…

身内のなかにも師が見出せる

東京に向かい昼に妹家族と食事する。 手渡すお土産が結構あって全て家内が調達した。 もちろん蓬莱の豚まんもその面子のなかに入っている。 人によくしようとする気持ちと行動力で家内はやはり図抜けている。 義弟は事業経営者でありやり手。 男同士エールを…

毎日誰かがわたしのために扉を開けてくれる

体力に過信があったのだろう。 炎天下で消耗し切ったことにわたしは後になってから気づいた。 まさか自分が暑さにやられるなど思わなかった。 出先での帰り道、しっかり足が踏み出せず、ふらついた。 こんなことは二日酔い以外でははじめてのことだった。 身…

目に見えこの手で感じることができる

牛乳と豆乳とバナナ、ここにプログリーンを入れミキサーで撹拌してできたスムージーをゴクリ飲み干し、朝からサムギョプサルを食べ、デザートとして皿に盛られた桃の切り身を平らげてお代りする。 日毎暑さが増し往来をゆくだけで灼熱に全身を蝕まれるが、し…

重低音でドスが利く

起きろよ。 重低音で響く父の声を浴びる前に、さっさと起き出さなければならない。 そう考えうすらぼんやり寝床でもたついているうち気がついた。 ここは自分の家。 わたしが一家の主であり、重低音発する父と離れて暮らしかれこれ三十年以上になる。 不思議…