KORANIKATARU

子らに語る時々日記

安上がりなご褒美

頭をよぎる度、少しばかり気の重くなる業務の日が近づき、とうとう今日、それが当日となった。

 

体調を整えるのは基本中の基本であるから、昨晩もお酒を慎み早々に寝床に入った。

そのおかげ、朝の四時にはすっきり目が覚め、先手必勝、事務所に入ってからの確認作業は余裕しゃくしゃくだった。

 

そしてお昼を前にし、いよいよ出発の時刻。

ホームに立って電車を待つ。

 

大陸由来の血も涙もない冷気が情け容赦なく吹き付けてくる。

 

寒さに抗おうとするからだろうか。

憂いの種であったこの日の業務に対し、挑みかかっていくような闘争心が咆哮とともに溢れ出してきた。

 

そして経過すること数時間。

 

どんな仕事もいつかは終わる。

終わった後の解放感が実にいい。

 

帰途、仕事前後の心の動きを行ったり来たりしつつ反芻しながら、しみじみとした余韻にひたって心くつろぐ。

 

だから夕飯はご褒美に、にんにくラーメン。

明日金曜、寒気に芳しい香りを漂わせ、中年男子が大阪から奈良へと闊歩することになる。

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2018年2月8日18:00 にんにくラーメン天洋