ようやくの金曜日。
3連休が間近に迫る。
日々が激務という訳ではないが休みは嬉しい。
9月前半の3連休は何やら用事があって慌ただしく過ぎた。
今回は全くの空白。
手付かずの自由を満喫できる。
その分、解放感が倍増しとなって押し寄せてくる。
雨模様だが心は晴れる、そんな金曜の昼、事務所に寄った家内を伴い昼食に出た。
ふと目が合ったカレー屋に入った。
ナンがでかく柔らかく香ばしい。
辛めでと注文したとおり、カレーのスパイスが体内に入ってからじんわりその存在感を増していく。
うっすら額に汗が浮かぶのは、活力が湧き出た証と言えた。
が、話す会話はいま家内が取り組む課題に占められた。
ほぼすべての言葉が右から左。
わたしは、ふんふんとマシンのように頷いてスパイスの摂取に心を傾けた。
ここしばらくは家内の2万語が地味な専門用語に染め上げられることになる。
聞き役の本質は聞き流し役。
長年培った奥義を最大活用する初秋となる。

