八尾で業務を終え河内山本駅に向かった。
19:57の普通電車をやり過ごし20:00の準急に乗ったとき、家内から夕飯の写真付きメッセージが届いた。
家で食べるように。
はなからそのつもり。
疲れ果てていたのでさっさと家に帰ってゆっくりしたい、それが第一の望みだった。
寄り道などするはずがなかった。
近鉄電車、阪神電車を経てバスに乗り21:00過ぎ念願の帰還が果たせた。
この日の出来事について家内から話を聞く。
ヨガに美容院。
連日ヨガを欠かさないその熱心さを讃えると、わたしも努力した方がいいとの言葉が返ってきたので麺も男も太目なくらいが歯ごたえあってちょうどいいのだと持論を述べた。
それに自分の体型は個性であり努力不足とは関係がない。
痩せた瞬間にその個性は失われるので、女子がするみたいに皆で同じようにスリムであろうなど思わない。
だいたいこれまで何度失敗してきたかしれない。
ダイエットの試みは全て頓挫してきた。
つまり、動かしようなくこれがわたしということなのである。
違う者になろうといったことは悪あがきであり、違う者になったところできっと何かが違うのである。
しかしほんとうに助かっている。
外で食べるとやや量が多目になってしまうので、家の食事がありがたい。
お陰でこの程度の自分で済んでいる。
だからこの先も寄り道せず家で食べるようにする。
どこより美味しいし、おそらくそうすれば少しくらいは痩せると思う。
そんな屁理屈を並べつつわたしは家内の料理を褒め称え、わたしがマシな自分であるためには家内の努力に依存する他ないのだと今更気づいた。