誰もがしっかり者。
そんな印象が強い。
西大和で保護者役員を数年務め、その活動を通じ家内には何人ものママ友ができた。
前向きで誠実、皆さん信頼おける方々ばかりであり、学ぶところが多々あった。
家内にとっては役得であった。
そんな母らが有する聡明堅実で努力家といった性質が、子育てにプラスに作用したのだろう。
子らもこぞって優秀。
山あり谷ありの険しい道のりをママ友らと一緒に励まし合いながら乗り越えてきた。
だから、共感深まり連帯感が強まった。
キャッキャッキャッキャとダラダラ過ごす単なる茶飲み友だちの集まりとは一線を画す。
前者の集まりからは有益な何かが得られるが、後者ではその有が無に置き換わる。
卒後一年で皆が捲土重来を果たし第一志望校に合格した。
それで一旦静かになっていた交流が再び息を吹き返し始めた。
互いを労い近況を交換し、話題は次第受験に収斂していく。
うちの二男は大阪星光だが西大和のママ友らを通じ微に入り細に入りといった有用な情報が寄せられる。
間接情報だけでなく、一声かければ大学の先輩になるかもしれない面々が直に二男に会って一次情報を引っ提げ相談にも乗ってくれる。
やはり役得。
この一年がどのようなものになるのか予断を許さない。
そんななか、数々の弁慶らがうちの牛若丸の足元を照らし先導してくれるようなものであるから、こんな心強いことはない。
母として後悔がないよう、家内は二男を最大限に支援することだろう。
父は、一歩の距離から見守るだけ。
声をかけるとしても、なるようになるからぼちぼちでいい、といったことくらいだろう。
マラソンに例えれば正念場は35km過ぎ。
つまり35歳くらいで男子としての脚力の真価が問われることになる。
だから18km地点で勝負を急ぎすぎることはなく、いまはまだ、自分に無理しない程度のペースで倦まず弛まずでいいのだと思う。
そして当の本人は飄々としたもの。
勉強より部活の優先順位の方が高いくらいかもしれない。
なんであれ幸せになってくれたらそれでいい。
それが親として望むことのすべて。
わたしも家内もそれで十分幸せになれる。