ジムでたっぷり運動し、夕刻、駅へと向かった。
行き先は女房の実家。
八尾に寄ることはたまにあったが、実家を訪れるのは昨年の正月以来のことだった。
そこで義弟家族とも久々顔を合わせた。
義父が炭を起こし、義母が料理の支度を整えた。
地べたに座って炭火を囲み、午後5時過ぎ、焼肉の宴が始まった。
赤身に白身、各種の肉がどれもとろけるほどおいしく、手作りの特製タレはそこら焼肉屋の味を凌駕した。
二男もすでにいっぱし男子。
男同士の会話の一端を担って場が和んで賑わった。
そして親族の宴に欠かせないのが、チビっ子の存在。
子らが明るく元気であれば、家自体が照らされる。
義弟の子らがとても可愛く快活で、皆で愛でて共有されるのは幸福感だった。
チビっ子兄妹がする漫才に拍手を送り、ますます一体感は増し、いくつもの場面が印象深く胸に刻まれた。
二男は泊まって祖父と朝風呂に行くという。
風呂が好きで、祖父のことも好き。
二男にとって待ちに待った一宿の日なのだった。
家内の運転で帰途についた。
道中、長男から連絡が入った。
3月下旬に帰省する、とのことだった。
夫婦にとって大きなニュース。
夜の道中、車内がパッと明るくなった。