いつでもハンドルを握ることができる。
それが、お酒を飲まないことによるメリットのひとつ。
「ドクターきょうのぼちぼちブログ」にそんなことが書いてあったことを思い出しつつ、深夜の高速をひた走った。
行って帰って明け方。
普段はもう起きて仕事している時間であったから、そのまま自室のデスクに陣取った。
仕事になると思考がすっかり置き換わる。
忘我とも言える状態で課題をこなし、仕事先へと赴いた。
玉造にて業務を終えたときには昼を半時間ほど回っていた。
次の行き先は事務所であったが少し寄り道することにした。
頭に浮かんでいたのは前日と同じ、アジヨシだった。
昨日同様、冷麺を食べふと気づいた。
冷麺は寿司の次に来る母の大好物である。
そして、わたしという存在は母由来。
この二つの事実を掛け合わせると、わたしが母の大好物を食べるとき、母が食べているのも同然ということになる。
敷衍すれば、わたしが喜べば母も喜ぶということである。
そう思ってその瞬間、母の可愛らしい笑顔が眼前に浮かんだから、わたしの仮説は立証されたと言っていいだろう。
わたしは二人の息子らのことを思い浮かべ、さらに検証を重ねた。
息子たちが嬉しければ、わたしは嬉しい。
もし万一、アンハッピーであったら、辛く悲しい。
反証のしようがない事実と言えた。
そんなとき、昨晩、二男から動画が送られてきていたことを思い出した。
先日の練習試合で得点を決めたシーンであった。
冷麺を食べる手を休め、何度も繰り返しその得点シーンに目をやった。
飽きることなど全くなかった。