KORANIKATARU

子らに語る時々日記

初日は長男、翌日は二男

東京も雨で大阪も雨。

家内は部屋でのんびり過ごし、わたしは家で仕事した。


夕刻、雨があがった。

家内は伊勢丹に買い出しに出かけ、わたしはコンビニで夕飯を物色した。


弁当の棚に目をやると、お好み焼きと焼きそばに目が行った。

視線は過ぎるがまた戻り、そこに焦点が合わさった。


そんなものを持ち帰っても、もし家に家内がいたら怒られた上に捨てられる。

が、留守。

わたしはそれらを今夜の夕飯にすることにした。


飲み物は炭酸水。

お酒を一滴も飲まずこの日で丸一ヶ月が経過した。


別段苦もなく、なくて恋しいと思うこともない。

脱アルコールの日数はこのままたんたんと積み重なっていくことだろう。


午後10時過ぎ、家内から連絡が入った。

部活を終えた二男がホテルに顔を出したとのことだった。


家内は風呂を沸かして二男を迎え、伊勢丹で買った軽食を二男に勧め、部屋でしばし母子団らんの時間を楽しんだ。


せっかくだから泊まっていけばいいと家内は引き止めたが、明日は早朝から練習だとのことで、二男は食料を手に腰を上げた。


ホテル前まで見送って、頑張ってと家内はその背に声をかけた。

二男は振り返りもせず背中越し、一度小さく手を振った。


次は7月。

今度はどんな形でこの母子は再会するのだろう。

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