大河ドラマに関心を持つなど珍しい。
見逃した分まで含め「鎌倉殿の13人」をまとめて見たいと家内が言ったから、NHKオンデマンドに加入した。
iPadを携え移動先で見て、車内で見て、キッチンで見て、どこでも視聴でき、そのうち家内の口調が北条政子めいてきた。
先日など話の途中で「下がってよい」と家内に言われ、わたしは耳を疑った。
そして家内だけでなく、まもなくわたしもNHKオンデマンドの恩恵を享受するようになった。
普段テレビを見なくなって久しい。
ちょっとあまりにくだらない。
そう思ってのことであったが、NHKのドキュメンタリーなどであればじっと見入ることができる。
NHKオンデマンドによってそう気づかされることになった。
それでここ最近「映像の世紀」や「未解決事件」や「NHKスペシャル」などを手当たり次第に見るようになった。
ちゃらちゃらふざけたトーンの番組とは大違い。
見て真摯な気持ちとなるものばかりで、これはと思う番組についてはもちろん息子にも勧め、昨晩など長男と「映像の世紀」について電話で意見を交わし合ったから、父子交流にも多大な貢献を果たしてくれているということになる。
見るものがあると家に留まる時間が長くなる。
ここ数日、家で過ごす時間が長くなった理由はそれに尽きるだろう。
もっと早くから知っていれば。
そう思うが人生はまだまだこれから。
残りの時間、NHKオンデマンドが平板な日常にもっと奥行きを与えてくれることになる。