とりとめもなく、あれこれ散漫に考えている状態が脳の疲労を募らせる。
そんな状態を刷新するには瞑想がいいと聞くが、わたしの場合、瞑想すると更にとりとめなく、「いま、ここ」が遠のいていく。
だから朝、軽くお腹に入れてから武庫川を走った。
走れば頭のなかの「余計」が一気に掃き出され、スッキリすることこの上ない。
そして、昼。
これまたそこらにあったものをお腹に入れて、家内とともにジムへと向かった。
初夏の光が降り注ぎ、きらきらと明るいプールで家内とともに泳ぎに泳いだ。
ハイアットハウスのプールでリチャードに教わったフォームが理に適っていると二人で実感しつつ、周囲のフォームと見比べた。
お一人、とてもキレイなフォームの女性がいて家内が話しかけた。
御年90歳、かつて実業団で水泳の選手だったのだという。
ああ、なるほど。
泳いで更に「余計」なことが、水中へと溶け消え去っていった。
続いてジャグジーにつかって筋トレしサウナを経て、頭の中に巣食う「余計」はごっそり燃焼されて、あらかた体外へと排出された。
だからとっても気分がいい。
家に戻って家内が夕飯をこしらえ、ヘルシーを絵に描いたような料理を食べてこれで栄養もたっぷり補給され、カラダにほどよくムチ打って、お腹が満ちれば瞼が重くなる。
心地よい眠りへと無抵抗に引き込まれ、あとはまにまに。
休養の時間にたっぷり身を浸し、明けて朝、新たな心で新たな一日を迎えることになる。