全く昨年と同じ。未明の街を通り抜け、すまたんが始まる前から事務所で仕事を始めた。
朝の9時には難所を抜け後はひたすら根を詰めて注意深く書類を作成していくだけとなる。
途中家内が昨日同様応援に駆けつけてくれた。
昨日は焼肉の差入れだったが、今日は事務所にて実演でサンドイッチを作ってくれた。並ばないと買えないレアな生地パンを使っているのだという。
たしかにふんわり柔らかく美味しい。
今夜の食事について話は及ぶが、帰りは遅くなる。それに誰も出かけて食事するような気分でもないだろう。
ふと思いついて、商店街に走った。川繁でうなぎを一尾買い、二男に差入れだと家内に託した。
ケーキも七面鳥もトナカイも、それらが醸すファンタジーとも無縁、至極当たり前の平日を無愛想に過ごす。
何もクリスマスであるからと近親者を想う訳ではない。家族と過ごせば、いつだってそんなようなものである。
家族がいれば毎日がメリークリスマスみたいなものであり、それが常態となれば、ただただ坦々と、家族との交流の一コマが今日も同じく繰り広げられるだけのこととなる。
届けられたうなぎに笑顔満面顔ほころばせる二男の様子を想像してみる。
ただそれだけで、私は胸がいっぱいになる。
仕事はきついが、幸福だ。