2024-12-01から1ヶ月間の記事一覧
月曜の朝、家内は28期松井教授がくださった伊賀牛ロースを朝食として振る舞った。 食後、じゃあ出かけようと長男が促し彼は腰を上げた。 来年もまた来てねと家内が言うと大阪星光64期のこの好青年は「いいんですか」と笑顔で応じてくれた。 ぜひぜひ、とわた…
金曜に続き日曜の夜もうちに心優しい星光生がやってきた。 ただ前回は二男の友だちであったが、今回は長男の友だちだった。 正門前の垂れ幕にその名を見ぬことのない文武両道を地で行く彼は大阪星光のスターだった。 進学先決定の際は学校の先生に「京大でも…
この日、二男は母校を訪れた。 体格がでかくなったと職員室で大いに驚かれた。 そして午後、OB同士で一戦を交えた。 相手はひとつ下の学年だった。 勝利を収め、夜は部活顧問に率いられ飲み屋へと繰り出し、飲み会後、二男は星光66期4人を家へと引き連れた…
芦屋の公園でラグビーをしていたのは小学生の頃のことで、そんなとき想像もしていなかった。 いま同学年のメンバーが丸の内や大手町といった近所の会社で働き、今年は芦屋ラグビーの後輩が長男と同じ会社に採用され、なんと同じ部署に配属された。 そして仕…
二男からメッセージが届いた。 写真が添えられていて、みると霜降り明星の粗品さんと一緒に並んで写っている。 この日二男が座ったのがのぞみ357号の9号車12番A席で、隣のB席に座っていたのが粗品さんだった。 すぐに気付いたが気軽に話しかけられる訳がなく…
筋肉男子らの帰省を前に家内の料理づくりが本格化し始めた。 クリスマスの日の朝、開店と同時に家内は西宮阪急、ガーデンズのイズミヤ、パル・ヤマトをはしごして回った。 肉と野菜をどっさり買い込み、そして早速仕込みにかかった。 その間、息子らのため寝…
さあ何を食べよう。 いろいろ物色しつつ、大勢の訪日外国人客にまざって絢爛豪華なビュッフェ会場を歩き回った。 和食や洋食などいろいろ揃っていたが、やはり大阪。 わたしたちは大阪名物に焦点を当てることにした。 思ったとおり、W大阪でもうどんがピカイ…
豪華なタワマンに住むとこんな感じなのかもしれない。 ひとときホテルの部屋でくつろいで日暮れを待った。 まもなく眼下の御堂筋に光が灯り、さあ出かけようと思ったところで雨滴が窓を打ち始めた。 いましばらくタワマン住民の気分を味わおう。 わたしたち…
今年の夏、エジンバラとロンドンを訪れた。 宿はともにWホテルで、とても快適だった。 だから今年最後の宿泊はWホテルでと家内が言って、それがいいとわたしも思った。 そしてここ日本でWホテルがあるのは大阪だけだった。 訪日客の人気ランキングで東京に次…
前夜から体調が思わしくなく、冬至の日の朝、咳が止まらなくなった。 以前処方してもらったフデスコを服用し、悪寒もあったからロキソニンも一緒に口に放り込んだ。 第三土曜は資源ごみの日だった。 北から強い寒気団が押し寄せ、この日の朝もことのほか冷え…
女房が手伝いにくるといつにも増して事務所は食べ物であふれることになる。 人によくすることが生きがいの家内であるから相手が事務所メンバーとなればその手厚さは半端ではない。 あれこれ振る舞う様子を横目に、この日わたしは近場の事業所をまわった。 居…
年末に息子たちが帰省する。 おいしい果物と野菜を求めて家内と遠出し、合間合間、業務をこなした。 パソコンがあれば書類が作成でき、ズームで打ち合わせも行える。 便利な世の中になったものである。 そして世はまもなくクリスマスの時期を迎える。 二年前…
このところ冷え込みが厳しさを増してきた。 それで通りかかったユニクロでカシミアのセーターを2枚買い求めた。 薄手で温かく使い勝手がいい。 それに値段も安いからワンシーズンで使い切って後腐れもない。 XLの黒と紺を選び持ち帰った。 サイズはいつもの…
年末、息子たちが帰ってくる。 が、予定はほぼすべて友人らとの再会の時間で埋め尽くされている。 そうそう彼らの母校はここにある。 長男は西大和に通い、二男は大阪星光に通い多くの友人に恵まれた。 学校は「箱」であり、中身が肝心。 その中身と言えば友…
頑張ったってどうせ死ぬ。 若い頃はそんな虚無感につき纏われていた。 遠からずすべてが水泡に帰す。 であればあくせくしたところでそれがなんになるのだろう。 無駄なことをせず楽をしてやり過ごすのが賢明なのではないか。 そう思ってしかし生の行進は続き…
ほんとうにおいしいものばかり食べている。 日をおかずご馳走が続いて絶えることがない。 もうかれこれ何年、こんな生活が続いているのだろう。 人類の歴史を紐解けば、食べられるだけで僥倖といった話である。 食べられるどころか食べきれない。 しかも、す…
阪神高速から西名阪へと入ったところで小雪が舞い始めた。 気温は2℃。 やはり奈良は大阪より寒いのだった。 雪を目にした途端、家内が窓を開けた。 冷気がどっと入り込んできた。 外へと手を出し家内は童心に帰ったみたいに歓喜の声をあげた。 いつにも増し…
帰宅すると家内は電話中だった。 相手はソウル在住の妹分だった。 話の端々から大統領を巡る騒動について話していると分かった。 妹分が言うには、その奥さんがとんだイカサマ野郎だとのことである。 日本で伝え聞くところお金持ちの家の出とのことであった…
夢によって人生の真実が明らかとなる。 目覚めて夢を反芻し納得がいった。 とても楽しい夢だった。 舞台はわたしが学生時代に下宿していた中野区野方。 受験勉強から解放され東京での大学生活が始まって、当初は思った。 楽しくて仕方がないといった日々だろ…
年末になって来年の案件について幾つも話がもたらされ始めた。 引き合いの数は現時点で今年の総数を上回る。 わたしとしては「覚悟が問われている」ようなものである。 もちろん受けて立つ。 外見はどうあれ、気持ちはサムライ。 現代風に言い換えるならアス…
日比谷線に乗って築地駅で降りた。 引き続き晴天、空気は冷涼で歩くだけで気持ちがいい。 築地外市場は大勢の観光客で賑わっていた。 屋外の席で楽しく飲み食いする外国人グループを幾組も目にした。 その様子はバルセロナで見かけたバルそのものだった。 そ…
日曜の朝、ほどよく冷えた空気のなか家内と歩いた。 空は晴れ渡り、改めて思った。 東京は冬がいい。 どこかでおいしいコーヒーを飲もう。 休日ののどかさにひたって当てずっぽうに過ごし、こうした瞬間瞬間こそが実のところ幸福度MAXなのだろうと感じた。 …
泳ぎ終えて麻布台ヒルズ方面へと歩いた。 泳いだから空腹の度が強まって選択肢に中華があがった。 去年のクリスマスは青山の希須林で夕飯を食べた。 麻布台にも希須林があったから覗いてみた。 満席だった。 一時間ほど待たねばならないという。 わたしたち…
東京で息子たちが暮らしている。 それでほぼ毎月、夫婦で上京するようになった。 今回で40回目だろうか、50回目か。 結局は数え切れない上京の回数について話し合いながらこの日もまたわたしたちは東京へと向かった。 いつもは新大阪駅の売店で弁当を買って…
疲労感の拭いきれない金曜だった。 カラダが重く、それに併せて心も沈む。 が、責任者はわたしだった。 しんどいなどと職員に漏らすはずはなく、女房にもそんなことは一言も口にせず、もちろん客先ではお首にも出さず、で、日記でのみ思いを吐き出す。 前日…
少しずつ寒くなっていく。 そう言われているがさほどでもない。 秋が深まったかのような師走序盤。 昼過ぎに事務所を出て新規の事業所を訪問した。 タコちゃんの紹介だった。 応接室で院長と話をし、その隣には奥さんが座っていた。 話の流れで大阪星光の話…
なんとかぎりぎり6時に間に合った。 8席のうちすでに6席が埋まっていた。 皆さん、わたしたちの到着を待っていたという様子だった。 わたしの左側には二組の夫婦が座っていた。 品があって身なりよく年の頃は70あたり。 城下にお出ましの殿様と奥方といっ…
目覚めると朝の9時だった。 こんなにゆっくり眠ったのは何年ぶりだろう。 散歩しよう。 家内とともに金沢城公園へと足を向けた。 夜通し雨雲に覆われていたからだろう、気温は大阪とさほど変わらないと感じた。 雨が断続的に降って、傘が手放せない。 が、…
旅行のときくらい飲めば。 家内は食事する度にそう言った。 一緒にいる相手が飲まないとつまらない。 家内の気持ちも分からぬではないが、旅行のときに飲めば旅行が拡大解釈され外出すれば飲むということになり、外出しなくてもまあ外出みたいなものというこ…
昼にたっぷりとカニを堪能した後、クルマを走らせ湯涌温泉へと向かった。 街外れのひと気の少ない道を進み、このまま奥深くへと踏み込めば北アルプスへと続く、そんな秘境感が強まる山間に温泉地が姿を現した。 車中、昔なつかしの洋楽を静かに流しながらぽ…