安息の週末はたちまちのうち過ぎ去ってあっという間、月曜の朝が訪れた。
呑気気ままに寝転がっていた浅瀬にみるみる潮が満ちてくる。
あれをしなければならない、これも、あっそうあれもこれも、といったようににわかには処理しきれない量の情報が脳内を一気に駆け巡ってもはや横になどなっていられない。
休戦のときは終わり、再びサバイバルの場に身を投じなければならないのだった。
安らぎとの決別はいつだって物悲しい。
気持ちを吹っ切り起き上がり、寝床に背を向ける。
身支度しながら動くうち徐々に活性が増し、現場仕様の態勢が整っていく。
玄関扉を開け外へと踏み出す。
朝の空気は格別だ。
冷気が肌に心地よく、目も冴える。
公園からはウグイスの鳴き声が聴こえる。
澄み渡った朝の空気に音がしっとり馴染んでつややか響く。
ウグイスの他、数種の野鳥の鳴き声も賑やか行き交う。
地上はすでに朝たけなわなのであった。
エンジン音でわたしも返す。
空は青く明るく、東の空には大ぶりの太陽が姿を現し始めていた。
月曜の青空も日曜に一歩も引けを取らない。
もはや休み気分は消え去った。
静から動へ、今回もまたうまく月曜に飛び移ることができ一安心。
何事も最初が肝心。
その最初さえ何とか切り抜ければあとは慣性の法則、勢いのまま加速するだけであるから造作もない。