ジムのオープンに合わせ、朝6時にホテルの3階へと降りた。
無人のジムのトレッドミルで傾斜をつけて走って一日の出だしから足腰をとことん鍛え上げた。
家内がまもなく起き出し、大晦日の朝8時、散歩に出た。
日中の京都は人でごった返していたが、朝はまばら。
すいすい歩いて八坂神社から清水寺まで足を伸ばし、路地裏に佇む茶店でコーヒーを飲んだところで所要約2時間。
単なる通りですら見どころ満載であったからあっという間に時間が過ぎた。
ホテルに戻って身支度しチェックアウトしてから高島屋に寄って買い物するが、元旦のための買い物客でここはたいへんな混み様だった。
外へ出ると清々しい。
路地を入ったところにある「ちもと」で昼を済ませ、食後、あたりを散歩して大晦日の京都の雰囲気を存分に味わった。
帰阪の道は空いていた。
鴨川西から高速に乗り一時間かからず家に着いた。
一足先に息子は家に戻っていたようで、各所にその痕跡だけを残し友だちの家へと出かけすでに留守だった。
いつものとおり夫婦ふたりで夕飯の時間を過ごした。
外食が続いたからと家内が野菜中心のヘルシー料理をこしらえて、それをつまみにスパークリングで乾杯した。
この一年も女房とあちこち旅行し、おいしいものをたくさん食べて過ごした。
行く年を思って、胸に生じるのは感謝の念だった。
終わりよければすべてよし。
正しく一年を終えることができたから、来る年もまたいい年になることだろう。