朝7時過ぎ、息子が家に帰ってきた。
眠そうな顔をしている。
友だち宅で年越しの時間を過ごし、大ハッスルしたに違いなかった。
そのまま息子をクルマに乗せて、実家に寄って父をピックアップした。
元旦の朝、まず向かったのは母の眠る霊園だった。
晴天に恵まれ、さほど寒くもなく、ほどよく空気は凛として絶好の墓参日和と言えた。
しばし交流の時間を過ごして、霊園を後にした。
この一年もこれまでどおり地道に過ごそう。
2023年の皮切りの日に思うことは、普段思うことと何ら変わりがない。
早起きして仕事をこなし、毎日カラダを動かし平日はなるべくお酒を控える。
今年もそんなスタイルを維持継続するだけのことである。
実家に戻り家内が用意したのは昨年同様すき焼きだった。
父と家内がビールを飲み、わたしと息子はお茶で済ませた。
上の妹は東京にいて下の妹はサウジアラビアを旅している。
正月だといって足を運んで挨拶するのはわたしの父と母に限られて、だから至って簡素なものである。
昼過ぎには自宅へと戻った。
わたしは大晦日の午後同様武庫川へとランニングに出て、息子はジムへと赴き、家内は夕飯とする猪鍋の準備に取り掛かった。
普段と何も変わらない、上々の年始めと言えた。