何年も何年も仕事をし続けていると、結果、仕事をこなすのに最適化された日常が確立されていく。
到達するスタイルはいたってシンプルなものである。
さっさと寝床に入ってぐっすり眠り、早朝から始動する。
要点はそれだけ。
そんな毎日に運動を取り入れ、食事に気をつけ、お酒を控えるといった要素が入るから実に健康的であるとも言えるだろう。
真摯に仕事に向き合えば心身ともに健やかになっていく。
だから究極の健康法をひとつだけ挙げるとするなら仕事をおいて他にない。
そういう意味で自己管理のもと仕事に従事できるというのは、実に恵まれた境遇であると言って間違いない。
逆に他人の管理のもと、労苦を強いられる日常を余儀なくされるのであれば耐え難く、長続きしないであろうし、大した成果も望めない。
挙げ句、心身に不調を来たすといったことにもなりかねない。
ここ最近、33期の友人らと会う機会が増えた。
近況を聞いて、その日常の過ごし方が驚くほど似通っていると分かって、やはりこれが正解なのだとの感が強まった。
きちんと仕事をこなすため早寝早起きし、食事に気をつけカラダを鍛えてサウナで整える。
ここまでは当たり前で、更に行くなら家庭が円満であるよう女房に尽くす。
総括すれば、これが最重要ポイントと言えるかもしれない。
そもそも、もし万一女房に苦労をかけたり悲しませたり怒らせたりすれば、巡り巡って自分を窮地に追いやることになる。
やはり星光生。
真面目で誠実であって、頭もまわる。
数手先を読み自分の首を絞めるような愚かな手は打たないのだった。
日々よい仕事をし家庭は円満で多くの人に感謝され、本人の表情は若々しくいたって穏やか、体型は均整がとれて筋肉質、そして好循環が好循環を呼び、よい流れが長続きしていく。
このところ会った33期は揃いも揃って仕事のできる男ばかりであり、メンツの層が分厚いから、たとえ誰かに不調が訪れても、他から有益な助言が多々寄せられて、一気に解決へと進む。
つまりわたしたちは歳を取れば取るほど、どう転んでも健全な道しか辿りようがないということになるのだった。