KORANIKATARU

子らに語る時々日記

ピッチはますます速く頼もしく

こどもの日、子らはそれぞれ友人らと楽しい時間を過ごしたようだ。

夕刻帰宅し階段を上がるとリビングに長男の友人らの顔が見えた。
一日遊び終えてクタクタといった様子だ。

旅先から戻ったばかりの家内がいそいそと料理をこしらえている。
パスタか牛丼どちらがいい?
家内が彼らに声をかける。

彼らは声を揃えて言った。
両方。
さすが食べ盛りの男子である。

その輪のなかに二男も混ざるが、昼に食べ過ぎたのでいまはまだいらないと言う。
彼も日中、男子校友人らと過ごした。
昼に例のごとくグランフロントの白雲台を訪れ焼肉を食べたのだという。

中学生のくせに焼肉など小癪であるが、彼ら友達らと30歳になっても40歳になっても50歳になっても焼肉を食べることになるのであろうから、10代の頃から焼肉チームを結成し予行演習することも無駄とは言えない。

長男の中1からの親友は我が家で食べたメニューをすべて覚えている。
ずば抜けて優秀なので目にするもの耳にするものすべてが記憶のインデックスに収まっていて何の不思議もない彼ではあるが、我が家で口にしたものすべてを覚えてくれているなど家内にとってこれほど作り甲斐ある話はないだろう。

そのような図抜けた仲間が伴走者となって子らもほどよくストレッチされる。
この一群のピッチはますます速く頼もしく、末永く健脚ぶりを発揮するのであろうから、まとめて皆のこの先が楽しみとなる。

家内の料理がささやか僅かながらでも彼らの肥やしとなると思えばこんな嬉しいことはない。