KORANIKATARU

子らに語る時々日記

大阪の活気に心を開いた

顧問先での会議を終え、夕刻、職員を伴いルクアに寄った。

たまたまコウハクの列が空いていたので、渡りに船とばかり男二人でそこに並んだ。

 

まもなく席に案内され、そのときには列が長蛇化していたので、ほんとうにわたしたちはついていた。

 

仕事をし終えたばかりであり、さんざ喋って喉が渇いていた。

だからスパークリングを注文し、男二人で注ぎ合った。

 

メニューをみるとめちゃくちゃ安い。

肉ばかり注文し、料理を待つ間にボトルが一本空いたので次に赤ワインのボトルを頼んだ。

 

大半を女性客が占めるなか、わたしの隣は若いカップルだった。

 

店員が忙しく動き回り、なかなか目が合わないし声も掛けがたい。

だから手を挙げるなどして注意を惹いて、注文のタイミングを図るのが普通の仕方であろうと思われたが、そのカップルの男子はやたらと大きな声を出して店員を呼びつけた。

 

そんな無骨な声を真横に聞くと、気分が滅入ってせっかくの楽しい飲みが台無しになりかねない。

 

が、ここは外に開かれた場であり安酒場。

しかも大阪梅田。

無礼講のメッカにいるのであるから、種々のノイズが入り交じるこのライブ感をも楽しもう。

 

そう頭を切り替えて、生き生きとした大阪の活気に心を開いた。

 

最後はグラスの白ワインで締め、そこではたと気づいた。

何かが足りない。

 

そうそう、わたしたちはビールを飲んでいなかった。

 

仕事をし終えたばかりであり、喉はからからのはずだった。

ビールを飲まねば始まらない。

 

だから、そのまま同じフロアを移動して、二軒目へとなだれ込んだ。

カウンター席に着座して、二人揃ってジョッキを手にした。

 

さあ、飲もうとジョッキを合わせ、それが皮切り。

今度はビールばかり飲む宴が始まった。

2022年5月26日 ルクア大阪 コウハクでワイン2本空けて二軒目は徳田酒店