KORANIKATARU

子らに語る時々日記

いまも目に浮かんで笑ってしまう

すべてが余談で埋め尽くされている。 今日の日記も例外ではない。 余談中の余談になる。 日曜日、わたしはソファに座って映画を観ていた。 家内は家事に専心していたが、用事ついでに時折わたしの前を通りかかる。 その際いちいち茶々を入れてくる。 すんな…

洞窟のなか身を寄せ合うように

先日の21号に匹敵する勢力だと言うのだから油断できない。 台風24号が大阪へと真っ直ぐ近づく日曜日、遠出は控え近場で過ごすのが賢明と言えた。 朝8時半過ぎ、まずは長男を近所の図書館に送った。 何かあればすぐに迎えに行けるし、建物自体が避難場所にも…

聚楽園淡路町店にて大阪星光懇親会

台風24号が日本列島に迫る土曜夕刻、生暖かな風が時折そよと吹いて、そこに小雨も混じる。 店の灯りは少なく、いつもより空を覆う雲が分厚い。 薄闇のなか淀屋橋から北浜に向いて歩く。 ほとんど人通りはなかった。 嵐の前の静けさを可視化すればこうなると…

語り継がれる伝説に心から感謝

京都での業務を終え京橋に着いたのが午後6時前。 家内に連絡を入れてみた。 今日は昼から二男の学校の懇親会が阪急グランドホテルで行われていた。 タイミング合えばどこかで待ち合わせし晩飯でもと思ったが、家内はすでにママ友らと二次会の場にあった。 …

秋風に冬を感じる季節

目の調子が良くない。 そう言うので荒本おいだ眼科で診察受けるよう父に勧めた。 荒本駅から歩いてすぐと口で説明するが、近くに行くのが手っ取り早い。 河内小阪から足を伸ばし現地へとクルマを走らせた。 東大阪市役所を過ぎ中央大通り沿い、まもなく大き…

行く手阻まれようが軽々かわすのだろう

改札をくぐると同時、電光掲示に目をやった。次の電車は18:33。じゅうぶん間に合う。ホームは蒸し暑く電車の到来が待ち遠しい。そこでアナウンスが入った。うまく聞き取れなかったが、到着が遅れるということだけは分かった。ホーム上の掲示を見る。遅れは3…

負けることほど楽なことはない

銅で十分。 心からそう思えるタイプなので、インド映画『ダンガル』の父が金メダルだけに執念たぎらせる姿に気圧された。 が、この作品から生きるための基本中の基本を教えられたような気がする。 金、銀、銅。 目指す勝利のレベルに差はあっても勝利は勝利…

ずっと見守ってくれている

朝5時には目を覚まし、作り置きのベーグルサンドを3つ平らげ下の息子は始発で学校に向かった。 まもなく上の息子も目を覚ました。 家内が朝食を支度する。 納豆に目玉焼き、岩手名産とろろ味噌汁、メインのおかずはピーマンの肉詰。 口の肥えた彼は注文を…

新聞の束が消えて時間が浮いた

作業机の端に積んである新聞の束が消えている。 目にした瞬間、気が楽になった。 肩の荷が下りたようなものである。 日頃、新聞を読む時間はない。 ぺらぺらとめくり、後で目を通そうと思う箇所だけ抜き取ってあとは捨てる。 しかし選り抜きの紙面だけでも一…

この母にしてこの子あり

朝、疲れのみえる長男に家内がヘッドマッサージを施した。 雨上がりの空気にアロマの香が溶け込んで、休日の滑り出しが優美なものとなった。 くすぐったいのか時折、長男が身を捩って笑い声をあげる。 それで家内も笑ってわたしも笑う。 家内の施術の腕前は…

奥義最大活用の初秋

ようやくの金曜日。 3連休が間近に迫る。 日々が激務という訳ではないが休みは嬉しい。 9月前半の3連休は何やら用事があって慌ただしく過ぎた。 今回は全くの空白。 手付かずの自由を満喫できる。 その分、解放感が倍増しとなって押し寄せてくる。 雨模様…

北新地纐纈に義父母を招いて夕飯

木曜の夜、義父母を招いて纐纈を訪れた。 北新地に寄るときはいつもレオニダスでチョコを選ぶ。 この夜は家内のためではなく義父母のためにチョコを買った。 待ち合わせ場所はスエヒロ本店の前。 夕刻を過ぎ雨脚が強まってきた。 わたしと義父がひとつの傘を…

最低限の礼節をもって接するに留める

京都での業務を終え事務所を経由し天王寺方面へ向かった。 午後7時に仕事終了。 足はそのまま正宗屋に向いた。 カウンターに座っていつものメニューをなぞっていく。 左右両隣はひとり静かに飲む中年男性。 真後ろのテーブルで差し向かう中年女性の声が甲高…

はじめに鼓動があった

仕事を終えてクルマに乗った。 流す音楽はマイケル・ナイマン。 ランダム設定のトップに現れたのはタイム・ラプス。 出だしからその世界に引き込まれた。 仕事の余韻でざわついた内面が芯から静まっていく。 心落ち着くのは、そのサウンドが心臓の鼓動を模し…

背後に群れ成すツワモノの集団

先日の大阪星光33期卒後30周年二次会。 大北くん、島田くん、安保くんを前に談笑する場面があった。 ふと独り言のように思った。 この三人が本気を出して競ったとして頭脳の明晰さで誰が一頭地抜くのだろうか。 そしてすぐ、背後に群れ成す集団に思いが向い…